不登校児童の「学び直し」に新制度、下の学年の内容でも「5」評価可能に 文科省案
不登校児童の学び直し、下の学年内容でも「5」評価可能に

文部科学省は30日、不登校の小中学生を対象とした新しい評価制度の案を公表した。この制度では、児童生徒一人ひとりに個別の学習計画を作成し、その計画に基づいて評価を行うことが可能となる。特に注目されるのは、下の学年の内容を学び直す場合でも、「5」などの高い成績をつけることができる点だ。

新制度の背景と目的

これまで不登校の児童生徒は、在籍する学年のカリキュラムに沿った評価しか受けられず、学習の遅れなどから「1」や「/(斜線)」などの評価になりがちだった。この現状を改善するため、文科省は個々の頑張りを適切に評価する仕組みを検討してきた。

新制度では、学校が児童生徒の学習状況を記録する「指導要録」に、個別の学習計画に基づいた評価であることを明記する。これにより、評価の透明性と公平性を高める狙いがある。

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対象となる児童生徒

この「特別の教育課程」は、不登校になり始めた段階や回復途上にあり、学びに向かえる状態と判断された児童生徒が対象となる。具体的な基準は今後さらに検討される。

導入時期と今後のスケジュール

新制度は、2030年度に改定される次期学習指導要領に合わせて導入される見込みだ。文科省は30日、中央教育審議会(文科相の諮問機関)の作業部会でこの案を示し、専門家の意見を聞きながら詳細を詰める。

また、高校入試においても、この評価を「適切に勘案する」よう求める方針で、不登校経験者の進学機会を確保する。

教育現場の反応と課題

新制度に対しては、教育現場から期待の声が上がる一方で、評価の公平性や教員の負担増を懸念する意見もある。NPO関係者からは、評価制度の運用に伴う人材不足や、子どもの実態に即した柔軟な対応の必要性が指摘されている。

文科省は、今後も作業部会での議論を重ね、実効性のある制度設計を目指すとしている。

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