子どもの読書離れ深刻、スマホ時間が影響 大人の働きかけで読書習慣を
子どもの読書離れ、スマホ時間が影響 大人の働きかけを

「こどもの読書週間」が5月12日まで、「ことばがきみのはねになる」を標語に全国で展開されている。物語の登場人物の心の動きを想像したり、新たな知識を得たりすることができる読書は、まさに子どもたちが成長するための「はね」となるものだ。本の楽しさに気づくきっかけを、大人が積極的に作ってあげたい。

中高生の読書離れが深刻に

中高生を中心に、子どもの本離れが深刻な状況にある。県教育委員会が昨年度実施した児童生徒の読書調査によると、1カ月の読書冊数が「0冊」と回答した割合は、高校生で48.1%、中学生で13.3%に上った。「0冊」の理由を尋ねたところ、高校生では「スマートフォン・携帯電話などの方が楽しい」が最多で、中学生でも「勉強・塾・宿題などで忙しい」に次いで多い結果となった。

スマートフォン利用時間の増加

こども家庭庁の調査によれば、中学生の8割、高校生の9割がスマートフォンを所有している。娯楽や趣味を目的としたインターネットの利用時間は、1日当たり小学生で2時間23分、中学生で2時間59分、高校生で3時間36分に達する。県教委は、ネット利用時間の長さが読書量の減少に影響を与えていると分析している。

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ネットは多様な情報を即座に入手できる便利なツールだが、断片的な情報が中心であり、体系的な知識を得るのには不向きだ。特に子どもに人気の短い動画は中毒性が高く、受け身で漫然と見続けてしまうなどの弊害が指摘されている。

読書のメリットと勧め方

読書は自分のペースで考えながら読み進められる点が、ネットとの大きな違いだ。体系的な知識を得るのにも適しており、子どもたちにはネットを見る時間の一部を読書に充て、自ら考え学ぶ時間を作ることを勧めたい。

何を読めばよいか分からない場合は、学校の図書室や図書館、書店を訪れてみるといい。棚を眺めていけば、気になる本が何冊か見つかるはずだ。読書週間中は、子どもにお薦めの本を特集している書店も多い。司書や店員に相談すれば、思いもよらない本との出合いがあるかもしれない。

大人の役割の重要性

子どもが読書の習慣を身に付けるには、大人の働きかけが不可欠だ。県教委は読書の案内役である学校司書の拡充や、資料貸し出しなどの公立図書館との連携を進めている。学校や図書館はこうした取り組みを通じて、読書が楽しいと思える機会をどう増やすか、知恵を絞ってほしい。

保護者の役割も大きい。自身の好きな本を子どもに薦めたり、子どもの本を自分も読んで感想を伝えたりして、読書の喜びを共有してみてはどうだろうか。

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