秋篠宮さまは先月13日、福島県を訪問され、総裁を務める大日本農会から表彰された農家を視察された。東日本大震災から15年の節目にあたり、ご自身で希望された訪問だった。
震災と原発事故を乗り越えた農業者との対話
視察先の一つ、南相馬市でシクラメンなどを栽培する根本修二さん(73)は、津波で栽培用ビニールハウスが浸水した。原発事故による県外避難を経て、震災の半年後、空きハウスを借りて営農を再開。その後、栽培規模を徐々に拡大し、全国の品評会で最高賞を受賞するに至った。
秋篠宮さまの質問は、シクラメンの植え替え時期や栽培品種、花の色の系統など多岐にわたった。「小学生の時に買ったデンマークカクタスがまだ咲いていますよ」と、津波被害で栽培をやめたサボテンの花も話題にされた。根本さんは「私より私のことを知っていて、よく勉強して来てくださった」と述べ、この日の視察を「感無量」と表現した。
共感と励ましのひととき
震災や原発事故に立ち向かった福島の生産者は今なお、資材価格の高騰や風評被害に苦しんでいる。農業のよき理解者である秋篠宮さまとの対話は、深い共感を伴った得がたい励ましになったようだ。(社会部 坂場香織)



