自転車運転の違反行為に対して反則金を科す「青切符」制度が4月に始まった。制度のスタートに合わせ、4月18、19日に実施した朝日新聞社の全国世論調査(電話)で、自転車に関する意識を尋ねた。
自転車の車道走行、9割が「危険」と回答
今回導入された青切符制度で改めて注目されているのが、自転車の車道走行だ。原則、自転車は車道を走ることが決まりで、これまでと変わりはない。しかし、青切符制度の導入を機に、自転車が車道を走ることの危険性を4択で質問した。
回答は、「大いに危険だ」が43%、「ある程度危険だ」が48%で、合わせて91%に達した。ほとんどの人が自転車の車道走行を「危険」と感じている実態が明らかになった。「大いに危険だ」と答えた割合を男女別に見ると、男性は39%、女性は47%で、女性の方がより強く危険視している。
自動車との距離不足が背景に
警察庁のウェブサイトによると、自動車が自転車の右側を通る際には少なくとも1メートル程度の間隔を空け、間隔が確保できない場合には時速20~30キロ程度での運転が目安とされている。自転車の車道走行を危険と感じる背景には、自動車が十分な間隔を空けなかったり、速度を落とさなかったりして自転車の横を通ることが考えられる。逆に言えば、安全な自転車走行空間が少ないことを意味しているのではないだろうか。
調査では、ふだん自転車に乗る頻度や、青切符制度に対する評価なども尋ねている。詳細は有料記事で。
注目のコメント
ミュージシャン・文筆家の和田彩花さんは「都内での移動に自転車をメインで使っています。青切符が取り入れられてから、曖昧だった交通ルールを改めて学ぶ、知る、意識する機会が訪れました。一方で、車道を走っていて思うのは、安全に走れる自転車レーンが十分ではないことです」と指摘する。
翻訳家のマライ・メントラインさんは「実感として、いわゆる子供乗せママチャリこそが『生活上の必須度が高く』『歩道を走ると歩行者にとって危険で』『車道を走ると自転車自身にとって危険な』存在であるように感じる。そしてその落としどころが定まらないまま青切符制度がスタートした印象がある」と述べている。



