ロシアのプーチン大統領は4日、ウクライナ東部ドンバス地域(ドネツク州、ルハンスク州)の全域掌握が侵攻の目標であることを改めて示唆した。「全域支配と取引を結ぶことは矛盾しない」と述べ、ウクライナによるドンバス地域の割譲で終戦が可能との考えを示した。
サンクトペテルブルク国際経済フォーラムでの発言
プーチン氏は、ロシア北西部サンクトペテルブルクで開催中の国際経済フォーラムに合わせ、外国通信社の代表者と会見した。この中で、昨年8月にトランプ米大統領と米アラスカ州で合意した「妥協案」を受け入れる用意があると表明。「ウクライナも同意すれば紛争は直ちに終結する」と強調した。
「妥協案」の内容とウクライナの立場
プーチン氏が主張する「妥協案」は、ドンバス地域のロシア支配を前提としたもので、ウクライナ側が受け入れられない内容とみられる。ウクライナ政府はこれまで領土の割譲を拒否しており、和平交渉は停滞している。
ロシア軍の占拠状況とウクライナ軍の課題
ロシア軍は現在、ルハンスク州の全域、ドネツク州の85%以上、南部ザポリージャ州の80%を占拠していると主張。プーチン氏は、ウクライナ軍の深刻な兵員不足が領土喪失につながっていると指摘し、「交渉開始のために戦闘行動を停止する必要はない」と述べ、軍事的圧力を継続する姿勢を示した。
国際社会は、ロシアの一方的な領土要求を非難する一方、ウクライナへの軍事支援を継続している。今後の和平の行方は、両国の交渉と国際社会の関与に委ねられている。



