トランプ氏、イランは「切り札ない」と主張も協議再開に期待…イラン側はガソリン価格でやゆ
トランプ氏、イランは「切り札ない」と主張も協議再開に期待

米イラン協議が決裂、トランプ氏は「切り札ない」と主張も再開に期待

【ワシントン=橋本潤也、イスラマバード=溝田拓士】米国とイランの戦闘終結を目指してパキスタンで開催された協議は、夜を徹して断続的に行われたものの、合意に至らず決裂した。トランプ米大統領はイランへの圧力を再び強めており、イラン側も反発を続けている。これにより、中東地域で軍事的な緊張が再び高まる恐れが指摘されている。

バンス副大統領が協議の詳細を説明、合意なきまま終了

米国の代表団を率いたバンス副大統領は現地時間12日朝、協議を終えて記者団の前に姿を現し、「21時間に及ぶ協議で多岐にわたる実質的な議論を交わした。それが良いニュースだ。悪いニュースは合意に至らなかったことだ」と述べた。協議は日をまたぎ12日未明まで続き、イラン国営テレビなどは実務者レベルでの議論が継続していると報じていたが、最終的に合意は得られなかった。

バンス氏は「我々は柔軟に対応し譲歩した」と振り返りながらも、イラン側への不満をあらわにした。記者団からの質問を3回受けた後、足早に立ち去る様子が印象的だった。

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トランプ氏、イランを「石器時代に戻す」と圧力強める

協議が決裂した際、トランプ氏は米フロリダ州マイアミを訪問しており、長女イバンカ氏やルビオ国務長官と共に総合格闘技の試合を観戦していた。しかし、その後、怒りをあらわにし、12日には米FOXニュースのインタビューで、イランは「切り札は何もない」と述べ、協議に戻ってくるとの見方を示した。

さらに、エネルギー関連施設や発電所の破壊は容易だと主張し、イランを「石器時代に戻すことが可能だ」と再び訴えた。米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは同日、ホルムズ海峡の封鎖に加え、トランプ政権が限定的な攻撃を検討していると報じ、緊張が高まっている状況を浮き彫りにした。

イラン側、ガソリン価格でやゆし反発を強める

イラン側もヒートアップしており、協議で交渉団を率いたモハンマドバゲル・ガリバフ国会議長は12日、SNSに米ホワイトハウス周辺のガソリン価格を記した地図を添え、「今のガソリン価格を楽しんで」と投稿した。「すぐ1ガロン(約3・8リットル)4~5ドルのガソリンが懐かしくなるだろう」とも付け加え、トランプ氏が宣言したホルムズ海峡の封鎖によるガソリン価格の上昇を見越してやゆしたものだ。

このようなやり取りから、両国の対立が深まり、中東情勢がさらに不安定化する可能性が懸念されている。今後の動向に注目が集まっている。

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