トランプ氏「イランは手札ない」とけん制、交渉の主導権巡り米イランが綱引き
トランプ氏「イランは手札ない」とけん制、交渉で綱引き

米イラン、初協議前に条件突きつけ綱引き トランプ氏「イランは手札ない」とけん制

米国とイランは、仲介国パキスタンで行われる初めての協議に臨む前から、互いに条件を突きつけてけん制するつばぜり合いを繰り広げています。双方とも交渉を始める意向はあるものの、妥協点を見いだせるかどうかは予断を許さない状況が続いています。

トランプ大統領、軍事力をちらつかせ圧力

米国のトランプ大統領は10日、自身のSNSに投稿し、「イランは、国際的な水路を使って短期的に世界を恐喝すること以外、『手札』がないことを認識していないようだ」と述べました。さらに、「彼らが今日生存している唯一の理由は交渉のためだ」とつづり、軍事力の差を強調して圧力をかけました。

不満の対象は、イランによるホルムズ海峡の対応です。米国は海峡の即時開放を条件に停戦合意を受け入れましたが、まだ実現していません。トランプ氏は、イランが制裁で科されている資産凍結の解除など要求をつり上げたことにもいら立ちを募らせたとみられています。

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同日、米紙ニューヨーク・ポストのインタビューでは、協議が失敗した場合に備え、米軍艦に「最高の弾薬」を再装填していると述べ、交渉が行き詰まれば軍事行動を取る構えを見せました。記者団には「我々は多くの話し合いをするつもりはない」と語り、協議が一度きりで終わる可能性を排除しませんでした。

交渉の「手札」握るのはイラン側との見方も

しかし、米軍は圧倒的な火力でもホルムズ海峡の開放を実現できなかった経緯があり、実際に交渉の「手札」を握っているのはイラン側との見方も出ています。この背景には、イランの戦略的な位置づけと地域情勢の複雑さが影響していると考えられます。

イランも強気の姿勢を崩さず、代表団を率いるモハンマドバゲル・ガリバフ国会議長は、協議の開催自体の前提条件として突きつけたレバノンでの停戦と資産凍結の解除について、「お互いが履行に合意した」と強調しました。

レバノン停戦合意を巡る対立

レバノンでの停戦合意に関しては、イスラエルが和平交渉の開始を表明したものの、先は見えない状況です。米国もイスラエルもイランとの停戦にレバノンが含まれているとはみなしておらず、主張は対立したままです。

イランは、協議対象として要求した10項目の計画案は米国の合意を原則得ていると主張しています。直前になって一部のみを協議開始の前提条件とした理由は説明していません。イラン国営テレビは「協議開始時間は、これらの前提条件が明確になってから決定される」と報じており、米国をかく乱させて少しでも協議を有利に進める狙いとみられます。

このように、米国とイランの間では、交渉の主導権を巡る綱引きが激化しており、今後の展開が注目されます。双方が譲歩なく条件を突きつける中、国際社会は緊張の高まりに懸念を抱いています。

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