スウェーデンのストックホルム国際平和研究所(SIPRI)は8日、2026年1月時点における世界各国の核弾頭保有数の推計を公表した。それによると、中国の核弾頭数は前年比20発増の620発に達し、同研究所は「今後10年間でさらに増加が続くだろう」と予測している。
中国の核戦力増強が鮮明に
SIPRIの分析では、中国が保有する核弾頭のうち、平時からミサイルに搭載されている「配備弾頭」は34発で、前年から10発増加した。同研究所は「中国は核兵器の近代化と拡大のまっただ中にある」と強調し、その動きを警戒感を持って見守っている。
ロシアと米露の動向
ウクライナへの侵略を継続するロシアは、核弾頭保有数を前年比91発増加させた。しかし、西側諸国による経済制裁の影響で、近代化計画は難航しているとの見方も示された。
米国、英国、フランス、北朝鮮などを含む9か国全体の核弾頭総数は1万2187発で、前年の1万2241発から54発減少した。ただし、保有数の約8割を占める米露両国の削減ペースが鈍化する一方で、新たな弾頭配備の動きが加速している。SIPRIは「総数は今後数年で減少から増加に転じる可能性がある」と警告している。
核兵器をめぐる国際情勢
SIPRIは毎年、核弾頭数の推計を公表しており、今回の結果は核兵器をめぐる国際的な緊張の高まりを反映している。中国の急速な核戦力増強は、地域的な安全保障環境に影響を与える可能性があり、今後の動向が注目される。



