アジア・アジアパラ大会、開閉会式の輸送リハーサル実施 経路や所要時間を確認
アジア・アジアパラ大会、開閉会式の輸送リハーサル

2026年秋に開催予定のアジア・アジアパラ大会(愛知・名古屋大会)の組織委員会は6日、開閉会式における選手や関係者の輸送リハーサルを初めて実施した。市内8カ所から式典会場となる名古屋市瑞穂区のパロマ瑞穂スタジアムまで、約800人を30台のバスで輸送。経路や所要時間、会場到着後の誘導ルートなどを確認した。

初の輸送リハーサル、約40分で到着

組織委や愛知県、名古屋市の職員がアジア・オリンピック評議会(OCA)の役員や選手役としてバスに分乗し、同市港区の選手宿泊施設などから移動。スタジアム周辺の道路を一部規制し、スムーズな通行が可能かどうかを確認した。メインメディアセンターとなる港区のポートメッセなごやを出発した参加者によると、スタジアムには約40分で到着。周辺の乗降場からスタッフの誘導に従って会場入りした。約15分の模擬式典も行われ、終了後はバスに乗って宿泊施設などに戻った。

本番では約7000人を輸送予定

9月19日のアジア大会開会式では、約300台のバスで約7000人を輸送する見込み。組織委式典第一課の長谷川有希子課長は「ほぼ想定通りに運ぶことができた」と手応えを語り、「反省点を改善し、万全に近い状態に持っていければ」と気を引き締めた。輸送リハーサルは8月にも実施する予定だ。

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専用レーンは設けず、複数ルートで対応

開閉会式のリハーサルと並行し、組織委員会は大会期間中の輸送方針も詰めている。2021年の東京五輪では選手や関係者輸送のための「専用レーン」が導入されたが、愛知・名古屋大会では設けず、高速道路や一般道を使用する予定だ。その理由について組織委は、選手村を整備しない今大会は宿泊拠点が各地に点在するため、同一ルートに輸送が集中しないと説明。一方で、会場までは複数のルートを設定し、大会期間中は名古屋市内にオペレーションセンターを設置して混雑状況を把握し、渋滞を回避できるルートを選択する。輸送用バスは約600台を確保する見通しで、試合数が多い日は最大約200台が同時に稼働するという。

周辺住民への影響と協力要請

この日のリハーサルは大きなトラブルなく終了。スタジアム周辺の道路の一部が規制されたが、自転車で約15分の距離に住む男性会社員(35)は「サッカーの試合がある日も混んでいる印象はない。大会中もそこまで影響はないのでは」と冷静に見る。車で通勤する会社員の鈴木功さん(38)は「通勤時間と交通規制が重ならないか気になる。規制があるなら、時間や範囲が早めに分かるとうれしい」と要望する。組織委は競技会場周辺の住民向け説明会を開催。観戦客を含めて期間中はできる限り会場周辺を車で通行せず、公共交通機関を利用するよう求めている。混雑緩和策として、朝夕のピークを避けた時差出勤やテレワークを例に挙げ、「日常の小さな配慮が大会成功への大きな力になる」と協力を呼びかけている。

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