米国務省のピゴット報道官は4月30日、デービス駐ウクライナ臨時代理大使が6月に離任すると発表した。一部報道では、ロシアの侵攻を受けるウクライナへの支援を縮小するトランプ大統領との意見対立が離任の原因とされたが、ピゴット氏はこの見方を明確に否定した。
国務省が対立説を否定
ピゴット氏は「デービス氏はロシアとウクライナの間で持続可能な和平を実現しようとするトランプ政権の取り組みを断固として支えてきた」と強調。その上で、デービス氏が外交官を引退する意向であることを明らかにした。
前任大使はトランプ政権を批判
デービス氏の前任の駐ウクライナ大使だったブリンク氏は4月29日、X(旧ツイッター)で自身の辞任理由について、トランプ氏がウクライナではなくロシアのプーチン大統領を優遇し続けたためだと説明。「私の後任も同じ事をしている」と投稿し、デービス氏の対応を暗に批判した。
ブリンク氏は現在、野党民主党から連邦下院選への出馬を表明している。
ウクライナ支援をめぐる政権内の緊張
トランプ政権は就任以来、ウクライナへの軍事支援を縮小し、和平交渉を優先する姿勢を強めている。これに対し、一部の外交官や議員からは懸念の声が上がっていた。デービス氏の離任は、こうした政権内の緊張を反映している可能性があるが、国務省はあくまで通常の人事異動であるとの立場だ。



