JR東海が28日発表した2026年3月期決算は、売上高が前年比9.5%増の2兆62億円となり、初めて2兆円の大台を突破した。純利益は同20.6%増の5528億円で、売上高、純利益ともに過去最高を記録した。
万博効果とインバウンド需要が業績を押し上げ
昨年開催された大阪・関西万博の集客効果に加え、外国人旅行客(インバウンド)の鉄道利用が大幅に増加したことが業績を押し上げた。新幹線と在来線を合わせた運輸収入は計1兆5853億円で、前年比10.7%増となった。また、グループ会社が運営するホテルや百貨店も好調で、全体の収益に貢献した。
2027年3月期は減収減益の見通し
一方、2027年3月期の業績予想は、売上高が前年比0.7%減の1兆9930億円、純利益は同19.1%減の4470億円としている。これは万博効果の剥落に加え、設備更新工事にかかる労務費の上昇などを見込んだためだ。
中東情勢の緊迫化や原油価格の高騰が今後の事業環境に影響を与える可能性もあり、JR東海は慎重な見通しを示している。



