「凡庸」に宿る美しさ、古田泰子が新作発表 日々の驚きを喜びに変えるファッション
「凡庸」に宿る美しさ、古田泰子が新作 日々の驚きを喜びに

「凡庸」に宿る美しさ 古田泰子が新作を発表

ロンドン・コレクションでの発表など、世界を舞台に活躍するファッションデザイナー古田泰子さんのブランド「TOGA(トーガ)」の2026年春夏コレクションが、国内外で注目を集めている。今季のテーマに据えたのは「凡庸」だ。過剰な装飾をそぎ落とし、伝統的な素材や無駄のないシルエットを基本に、生活者に寄り添う思いを込めた。

またスウェーデン出身の彫刻家クレス・オルデンバーグがソフトクリームやクッキーなど暮らしの中のモチーフを巨大化した作品に着想を得て、スカートの裾の大胆なカッティングや、ブラウスの袖の独特なラッフルに、予期せぬ何かを表現。古田さんは「日常を生きるすべての人々への敬意を表し、繰り返される日々に潜む驚きを大切にしたい」と語る。

コロナ禍を経て再始動したショーは、300人限定のサロンショー形式で、より曖昧なニュアンスや小さな変化まで伝えられる距離感に。トーガから発信するSNSは分かりやすさを大事にした。

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男女兼用のライン「TOGA TOO(トーガ・トゥー)」は、シンプルなシャツにブランドを象徴するメタルをあしらうなど、着やすさと個性が共存する。「性別や年齢などの境界線をなくす試みにずっと取り組んできた。固定観念から解放される瞬間を、服を通して感じてほしい」

モノの循環にも目を向けている。母のトーガの服を娘が着るなど、親子2代で愛用する現象を見て「ブランドのアーカイブの厚みを実感した」と、過去の自社製品を回収・修復して販売する事業も構想中だ。

来年は設立30周年。「違う生き方を受け入れる寛容さをさまざまな活動で育みたい」。自身の価値観で一着を選ぶことが、個人の自由を獲得する一歩になるという。「目の前のことに真剣に取り組む人の日常に“喜び”を与えられる服を作り続けていく」

そのほかのお薦めイベント

PSGの世界観を体感する期間限定スペース「ICI C'EST PARIS LA MAISON」

欧州サッカーの名門チーム「パリ・サンジェルマン(PSG)」の世界観を体現した期間限定の特設スペースが、渋谷のイベント施設「MEDIA DEPARTMENT TOKYO」で展開される。これまでロサンゼルス、ドーハ、ロンドンで開催。今回はクリエーティブな2都市パリと東京をつなぐ場として、建物外観にパリの街角をデザイン、フランスのスポーツとカルチャーを併せて紹介する。

会場には、PSGが欧州チャンピオンズリーグを初制覇した2024~25シーズンをはじめ、勝ち取ってきた主要トロフィーを展示。かつて所属したナイジェリア出身のレジェンド選手、ジェイジェイ・オコチャさんの来場も予定され、ファンとの交流を通じてチームの魅力を発信する。

パリ文化を象徴するカフェを建物内に再現し、人気ベーカリー「メゾンカイザー」のパンを提供。フランスの気鋭ブランド「Pièces Uniques」による限定ウエアを販売するなど、ファッションやアートに関心が高い層も楽しめる内容だ。

アップサイクル日用品から美容製品までそろうギフト展「Wishes & Thanks」

八重洲の大丸東京店9階の複合型体験ストア「明日見世」で、こどもの日や母の日、父の日のギフト需要に合わせ「Wishes & Thanks~願いと感謝~」をテーマとしたイベントが始まった。循環型社会を見据えた最新のアパレルや、成分にこだわった美容製品など、幅広い視点で商品を紹介。

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注目は、廃棄プラスチックの再生事業を手がける日本シームのインテリア製品だ。プラスチックのリサイクル用洗浄機や造粒機を開発・製造する機械メーカーだが、その技術を転用し、トレイなどのアップサイクル日用品の生産も始めた。プラスチックを再利用した色鮮やかな植木鉢やジュエリー、クリップなどプロダクト4種が並ぶ。

代表取締役の木口達也さんは「アップサイクル品は日本では欧州ほど人気はないが、ファッション業界でビンテージが支持されるように、古いモノを活用することに価値を見いだす土壌はある」と指摘する。会場では、広告用のバナーフラッグを洗練されたコートやバッグにアップサイクルするアパレルブランド「Ligaretta」や、製薬会社が成分を開発するスキンケア「DERMED」などの商品と共に紹介される。木口さんは「こうした感度の高いブランドを見習って、今後はデザイン性を磨いていきたい」と期待を込めた。

東京タワーを望む絶景スイーツ「スカイパフェ 2026」

東京タワーを望む絶景と共に楽しめるスイーツイベントが、麻布台ヒルズ34階の「Sky Room Cafe & Bar」で開かれている。提供されるのは、ヒルズ内のレストラン「Dining 33」のシェフパティシエの浅井拓也さん、岸ひかるさんらが考案した新作パフェ3種だ。抹茶にチェリーを合わせた「抹茶と初夏のチェリーパフェ」、子どもも楽しめるショートケーキのような「苺×トリプルショコラパフェ」と、エキゾチックな「完熟マンゴーTea timeパフェ」。いずれもフランス菓子の伝統を基に、異なる食感と香り、見た目を演出した。大人にはパフェに合わせたオリジナルカクテルも用意する。

マンゴーパフェを担当した岸さんは「パフェづくりには、料理とデザートの両方の技を使う面白さがある。食べ終えたときに完成される“創作物”と思って堪能してほしい」と語った。