日本オリンピック委員会(JOC)のナショナルコーチアカデミー開講式が8日、東京都内で開催され、陸上女子100メートル障害の元日本記録保持者である寺田明日香選手(36)(ジャパンクリエイト所属)が初めて参加した。このアカデミーは国際レベルの選手育成や指導に携わるコーチ・スタッフを養成する講座として2008年に開始され、これまで765人の修了生を輩出しているが、現役選手の受講例はソフトボールの上野由岐子選手(43)などごく一部に限られている。
寺田選手の受講理由
昨シーズン限りで日本代表を争う第一線からは退いたものの、今季も現役選手として競技を続ける寺田選手は、受講理由について「選手目線でのナショナルチームのあり方など、長年競技を続けてきて様々な思いがあった。それを今度は変える側になるために、コーチ側の難しさや逆にできることを、選手のうちに学びたかった」と説明した。
将来のキャリア展望
引退後のキャリアについては、トップ選手のコーチに限らず、育成年代の指導や普及活動も含めて幅広い選択肢を視野に入れているという。寺田選手は「なかなかナショナルチームの女性コーチが少ないので、そこも見据えた時にこうした講座を受けておきたい」と述べ、将来は指導者として日本代表をサポートする展望も明かした。
JOCのナショナルコーチアカデミーは、国際競技力向上を目的とした指導者育成プログラムであり、現役選手が参加するケースは稀である。寺田選手のような第一線で活躍した選手が指導者としてのスキルを学ぶことは、今後の日本陸上界にとって貴重な人材育成につながると期待される。



