砂川飲酒事故11年、恩師のカーネーションが新たな献花台へ
砂川飲酒事故11年、恩師のカーネーションが新たな献花台へ

北海道砂川市の国道12号で、飲酒運転による暴走車が永桶弘一さん(当時44)一家5人を死傷させた事故から、2026年6月6日で11年を迎えた。現場付近には新たに交通安全を祈願する石碑が建立され、飲酒運転撲滅を願う人々による献花が相次いだ。

恩師が守り続けた赤いカーネーション

一家の長女で砂川高校3年生だった恵さん(当時17)の高校1、2年時の担任だった小田島数幸さん(65)は、赤いカーネーションの鉢植えを手に現場を訪れた。恵さんがクラスメートと教室で育てていた思い出の花だ。小田島さんは事故後、現場付近に鉢植えを供え、季節が巡っても植え直しながら大切に守り続けてきた。

今年、地元の砂川ライオンズクラブが事故を風化させまいと、現場沿いに立派な石碑と献花台を建立。道路脇に心もとなく置かれていた鉢植えは、11年の歳月を経て、安らかな居場所を得た。小田島さんは「碑が新たに作られたことはありがたい。『忘れてはならない』と思う人にとって意味のあるものができた」と語る。また、「恵さんが生きていれば28歳。優しく、気配りができ、悪く言う子はいない良い子だった。今年も見知らぬ市民が花を手向けてくれた。そんな方々がいる限り、カーネーションを枯らしてはいけない」と力を込めた。

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新たな石碑と献花台の建立

砂川ライオンズクラブの増井浩一会長は「ここを通る方に『何があったんだ』、『忘れない』という思いを持っていただきたい」と述べ、碑には「交通安全祈願」と「飲酒運転撲滅」の文字が刻まれた。完成式で献花した飯沢明彦市長は「砂川市では飲酒運転撲滅条例を制定し、毎年この時期に集会を開くなど市を挙げて取り組んできた。『飲酒運転はしない、させない、許さない、見逃さない』を改めて全国に浸透させたい」と語った。

事故の概要

2015年6月6日夜、砂川市の国道12号で、飲酒後の男2人(いずれも危険運転致死傷罪などで懲役23年)が速度を競い合うように運転。赤信号を無視し時速100キロ超で交差点に進入し、歌志内市の永桶弘一さん一家の車に衝突した。車から投げ出された長男(当時16)は一方の男の車に約1.4キロ引きずられ、一家の4人が死亡、次女が重傷を負った。

小田島さんは「事故の風化が懸念される中、碑が新たに作られたことはとてもありがたい」とし、今後もカーネーションを守り続ける決意を示した。

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