佐藤さんが最多の名字なのはなぜ? 東日本と西日本で分布に特徴
佐藤さんが最多名字なのはなぜ? 東日本と西日本で分布に特徴

国内には10万種類以上もの名字が存在すると言われている。多くは地名や地形に由来するが、その分布には地域ごとの個性が色濃く表れている。

全国で最も多い名字

明治安田生命が保険契約者655万人を対象に実施した2018年の調査によると、全国で最も多い名字は佐藤さんで、全体の1.53%を占める。日本の総人口から算出すると、約194万人に上る計算だ。2位は鈴木さん、3位は高橋さん、4位は田中さん、5位は渡辺さんで、2013年の調査と同じ順位だった。

東西で異なる分布

都道府県ごとの占有率を見ると、その分布には明確な特徴が浮かび上がる。佐藤さんは北海道や東北地方の大半でトップだった一方、鈴木さんは静岡や茨城などで1位を占め、関東地方や中部地方に多い。田中さんは鳥取や佐賀を含む10府県でトップで、近畿地方や九州地方に多く見られる。全国では9位の山本さんは、中国・四国地方の6県を含む10県でトップだった。

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なぜ東日本は「佐藤・鈴木」、西日本は「田中・山本」なのか

名字研究家の森岡浩さんは、物理的な人の移動の制限が関係していると指摘する。「日本海側では親不知の断崖絶壁と飛驒山脈、新潟と富山の県境が分岐点だ」と解説する。

地域独特の名字も

地域独特の名字が上位に来る県もある。青森では全国73位の工藤さんが1位、宮崎では全国363位の黒木さんがトップだった。宮崎は沖縄とともに、トップ3すべてが全国では50位以下の名字となった。

明治安田生命は5年ごとに名字調査を続けてきたが、「トレンドに大きな変化がない」として、2018年以降は実施していない。名字は国籍取得などによって新たなものが生まれうる一方、人口減や結婚による変更で失われていくものも少なくない。婚姻届を出す夫婦の94%が夫の姓を選ぶのが現状で、選択的夫婦別姓を望む声も高まっている。

栃木県佐野市では、全国から集まった「佐藤さん」チームが集まり、背中には「SATO」の文字が躍った。

あなたの都道府県の特徴は

記事の後半では、都道府県別の名字トップ3を一覧表にしている。全国で最も多い「佐藤さん」を例に、その分布や特徴を探る。

全国最多の佐藤さんが、都道府県別の占有率で最も大きいのは山形だ。明治安田生命の調査では、県内における名字の7.25%を占めた。

児童の3割が佐藤さん

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