日本弁護士連合会(日弁連)は8日、刑事裁判の再審制度に関する刑事訴訟法改正を求める集会を国会内で開いた。この集会には、1966年に静岡県清水市(現静岡市清水区)で発生した一家4人強盗殺人事件で再審無罪が確定した袴田巌さん(90)の姉、ひで子さん(93)が参加し、冤罪被害者の早期救済に向けた法改正の必要性を訴えた。
ひで子さんの訴え
ひで子さんは集会で、「巌だけが助かればいいというものではない。後に続く冤罪被害者を助けるための改正を実現してほしい」と強く要請した。さらに、巌さんの再審請求において証拠開示が無罪判決につながった経験から、「良い証拠も悪い証拠も全部出すこと」の重要性を強調した。彼女は9日には衆院法務委員会に参考人として出席する予定である。
政府の改正案と論点
政府が提出した改正案は現在、衆院法務委員会で審議中である。証拠開示の範囲を「請求理由に関連する証拠」に限定する内容が含まれており、これが主要な論点の一つとなっている。
集会の参加者と発言
集会には弁護士や国会議員ら約120人が参加した。滋賀県の日野町事件で再審開始が決定した阪原弘さん(服役中に病死)の長男、弘次さん(65)も登壇し、「証拠の全面開示は冤罪被害者にとっての生命線になる」と力強く述べた。
日弁連は今後も再審制度の改善を求めて活動を続ける方針である。



