リニア工事差し止め訴訟、結審予定から一転 新証拠提出で審理継続
リニア工事訴訟、結審予定から一転 新証拠で継続

静岡県内の住民らがJR東海を相手取り、リニア中央新幹線の南アルプストンネル工事の差し止めを求めた訴訟の第21回口頭弁論が5日、静岡地裁で開かれた。当初はこの日で結審する見込みだったが、JR東海側が新たな書面を提出したことを受け、審理は継続されることとなった。次回の口頭弁論は9月25日に設定された。

JR東海が新証拠を添付した書面を提出

原告側の弁護団によると、今月2日になってJR東海側が新たな書面を裁判所に提出。その中では、水資源への影響に関するJR東海の解析が適切であることや、工事前の調査に問題がなかったことを改めて主張し、新しい証拠が添付されていたという。

この書面提出により、結審は見送られ、原告側にも反論の機会が与えられることとなった。

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原告弁護団「異例の事態」と批判

閉廷後、原告側の弁護団事務局長を務める西ケ谷知成弁護士は記者団に対し、「結審の予定だったところに、新たな証拠が出てきて非常に異例なこと。民事訴訟を日常的に扱っている立場からすると考えられない」と述べ、JR東海側の対応を批判した。

原告側も反論のための書面を準備し、次回弁論に臨む方針を示している。

この訴訟は、リニア中央新幹線の静岡工区におけるトンネル工事が、大井川の水資源や周辺環境に悪影響を及ぼすとして、地元住民が工事の差し止めを求めて起こしたもの。JR東海は工事の安全性や環境への配慮を主張しているが、住民側は納得しておらず、法廷闘争が長期化している。

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