厚生労働省は、精神疾患がある患者への専門的な診療に関し、これまで再診のみ認めていたオンライン診療を、初診から認める方針を固めた。通院が難しいひきこもりやうつ病の患者を適切な受診につなげる狙いがある。6月から公的医療保険の適用対象となる。
背景とこれまでの経緯
これまでは、オンライン診療では患者の様子や言動などの情報が十分に得られない可能性があるとして、原則としてかかりつけ医による再診のみ認められていた。患者らは「受診のハードルが下がる」として、オンラインの初診も認めるよう求めてきた。
対象となる患者
対象となるのは、保健師らが自宅に訪れて指導や相談を行っているひきこもりなどの患者らだ。厚労省が昨年末に策定した指針では、訪問指導などを担当する行政と医療機関の連携体制があることを条件に、専門的な治療である精神療法の初診をオンラインで可能とした。
診療の条件
オンライン診療の経験が十分な医師が診察し、その際に患者に保健師らが付き添うことも求める。指針では、オンライン診療と対面診療を組み合わせた継続的な診療を行うよう促している。
この改正により、精神疾患を持つ患者がより気軽に専門医の診察を受けられるようになり、適切な治療の早期開始が期待される。特に、外出が困難なひきこもり状態にある患者や、うつ病で通院が負担となる患者にとって、大きな助けとなるだろう。



