米国で放送および通信業界を監督する連邦通信委員会(FCC)は28日、ウォルト・ディズニー社の傘下にあるABCテレビに対して、放送免許の更新手続きを前倒しで実施すると発表した。この動きは、ABCのトーク番組に出演するコメディアンのジミー・キンメル氏が、トランプ大統領の妻メラニアさんをからかう発言をしたことに端を発している。トランプ夫妻はこの発言に強い不快感を示し、キンメル氏の降板を求めており、FCCの決定はトランプ政権による圧力の一環と見られている。
FCCの命令内容と背景
FCCはABCおよび関連放送局に対し、5月28日までに免許更新の申請書を提出するよう命じた。NBCテレビの報道によれば、本来の免許更新期限は少なくとも2028年であり、今回の前倒しは異例の措置である。この決定は、キンメル氏の発言に対するトランプ大統領の反発を受けたものと推測され、政権がメディアに対して影響力を行使する意図があるとみられる。
キンメル氏の発言内容
米メディアによると、キンメル氏は23日、ABCの深夜トーク番組において、メラニアさんについて「夫を亡くした女性のような輝きを放っている」と発言した。この発言は、メラニアさんの外見や状況を軽んじるものとして批判を集めた。さらに、25日にはトランプ夫妻が出席した夕食会で発砲事件が発生したことを受け、メラニアさんは「憎悪に満ちた暴力的な表現は国の分断を目的としている」と非難する声明を発表した。
トランプ夫妻の反応と今後の展開
トランプ夫妻はキンメル氏の発言に強く反発し、ABCに対して同氏の降板を求めるよう圧力をかけている。FCCの前倒し決定は、この圧力をさらに強化するものと見られ、メディアと政治の緊張が高まっている。ABC側は現時点で正式なコメントを出していないが、免許更新手続きが順調に進むかどうかが注目される。



