マリの反政府勢力、世界遺産都市トンブクトゥ制圧を宣言
西アフリカ・マリで活動する遊牧民トゥアレグ系の反政府武装勢力「アザワド解放戦線(FLA)」は29日、軍事政権が支配する北部の世界遺産都市トンブクトゥを制圧する目標を掲げたと発表した。同勢力の報道担当者は、軍政と連携するロシアから派遣された要員に対し、マリ全土からの撤退も要求した。この情報は欧州メディアが伝えている。
トンブクトゥの歴史と重要性
トンブクトゥは首都バマコの北東約700キロメートルに位置し、かつては交易の中心地およびイスラム学問の拠点として栄えた。1988年には国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産に登録され、文化的価値の高さで知られる。しかし、2012年にイスラム過激派組織が同市を占拠し、歴史的な聖廟を破壊する事件が発生。2013年にはフランス軍の軍事介入によりマリ軍が奪還に成功した。
マリの政治的混乱とロシアの関与
マリでは2020年以降、2度のクーデターが発生し、政治的な不安定が続いている。軍事政権は治安維持のためにロシアと協力関係を築き、ロシアから派遣された軍事要員が国内で活動している。FLAはこうした外国勢力の介入に反発し、ロシア要員の即時撤退を求めている。
反政府勢力の攻勢により、トンブクトゥの世界遺産としての価値が再び脅かされる可能性があり、国際社会の注目が集まっている。



