日本航空(JAL)とライフネット生命保険は30日、資本業務提携契約を締結したと正式に発表した。両社はこの提携を通じて、顧客基盤の拡大とサービスの多様化を図る方針だ。
提携の概要
日本航空は2026年6月下旬をめどに、ライフネット生命の発行済み株式の約18%を約295億円で取得する。これにより、日航がライフネット生命の筆頭株主となる。取得する株式は、現在auフィナンシャルホールディングスが保有している全株式に相当する。
保険とマイルの連携
両社は今後、保険料の支払いに対してJALのマイルが貯まる仕組みや、マイルを活用した保険商品の共同開発を検討する。これにより、顧客の囲い込みを強化し、航空事業以外の収益源を確保する狙いがある。
また、日本航空グループはライフネット生命の保険商品の販売代理店としても活動する予定で、グループ全体の金融サービス事業を拡大する。
背景と戦略
日本航空は、地政学リスクの影響を受けにくい「非航空」領域の強化を経営戦略の柱に据えている。現在、中東情勢の悪化に伴う航空燃料の高騰が航空事業に大きな影響を及ぼしており、収益の多角化が急務となっている。
ライフネット生命は、インターネットを中心とした保険販売に強みを持ち、低コスト運営で知られる。今回の提携により、日航はライフネット生命のデジタル技術や顧客基盤を活用し、新たな収益機会を創出する考えだ。
今後の展望
両社は今後、具体的な商品開発やマイル連携の詳細を詰める方針。保険業界と航空業界の異業種連携として注目される。



