大河「ジョン万」追い風も休館、足摺海底館が連絡橋老朽化で安全確保できず
大河「ジョン万」追い風も休館、足摺海底館が連絡橋老朽化で安全確保できず

太平洋を望む高知県土佐清水市の海中展望塔「足摺海底館」が、2026年5月1日から休館に入った。海の中に立つ展望塔と陸地をつなぐ連絡橋(約54メートル)の老朽化が理由だ。2028年のNHK大河ドラマが、地元出身のジョン万次郎を題材にした「ジョン万」と発表された直後の大型連休に、観光客が押し寄せたら安全性を保てない恐れがあると判断された。営業再開の時期は未定という。

観光シンボルの休館、地元に衝撃

奇岩奇勝で知られる竜串海岸にある海底館は、展望塔の階段を下りて、水面下にある窓から魚たちが泳ぐ様子などを見て楽しめる施設。1972年の開業以来、土佐清水市の観光のシンボルとして親しまれ、2022年には国の有形文化財にも登録された。しかし、完成から半世紀以上が経ち、老朽化が目立つように。

ウニの穴あけで漏水も

運営する県観光開発公社によると、昨年6月には海の中にいたウニが塔の外壁に穴をあけて鉄板が腐食したところから漏水が起き、約1カ月にわたって休館したこともあった。穴は修繕したものの、鉄骨の連絡橋は一度に大勢の人が乗ると強度に不安があるとされ、大型連休を前に休館に踏み切った。

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足摺海底館は、地元の観光業にとって重要な集客施設であり、大河ドラマ効果でさらなる観光客増加が期待されていただけに、今回の休館は地元に大きな衝撃を与えている。再開の見通しは立っておらず、今後の修繕計画や安全基準のクリアが課題となる。

観光関係者からは「大河ドラマの追い風を生かせず残念。早期の再開を望む」との声が上がる一方、安全を最優先する判断はやむを得ないとの理解も広がっている。県観光開発公社は「一日も早い再開を目指して、関係機関と協議を進める」としている。

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