長崎ランタンフェスティバルで華やかな「媽祖行列」再現、江戸時代の中国貿易船の伝統を継承
長崎ランタンフェスティバルで「媽祖行列」再現、江戸時代の伝統継承

長崎ランタンフェスティバルで華やかな「媽祖行列」が再現、江戸時代の伝統を継承

長崎ランタンフェスティバルが開催中の長崎市で、江戸時代の中国貿易船の乗組員による伝統的な行列「媽祖(まそ)行列」が再現されました。この行事は、航海の安全をつかさどる女神「媽祖神」の像を船から降ろし、市内の唐寺に安置する歴史的な儀式を現代に蘇らせるものです。

江戸時代の貿易船の伝統を忠実に再現

媽祖行列は、江戸時代に中国貿易船が長崎に入港した際に行われていた儀式に由来します。当時、乗組員たちは媽祖神の像を船から降ろして唐寺に安置し、出航前に再び船に戻すために行列を組んでいました。今回再現されたのは、像を船に戻す「菩薩乗(ぼさの)せ」の儀式です。

華やかな衣装に身を包んだ約80人の参加者が、爆竹やドラを鳴らしながら、長崎市の中央公園から唐人屋敷まで練り歩きました。この行列は、日中貿易の歴史を物語る貴重な文化遺産として、多くの観客から注目を集めました。

晴天に恵まれた祭りの一日

この日は晴天に恵まれ、気象庁によると長崎市の気温は19度近くまで上昇しました。暖かな陽気の中、行列は厳かな雰囲気で進められました。参加者たちは、伝統的な衣装を身にまとい、歴史的な儀式を忠実に再現することで、江戸時代の貿易文化を現代に伝えました。

地元の会社員は「行列に参加している友人にエールを送りました。暑い日でしたが、最後まで厳かな雰囲気で歩いてほしいと願っています」と語り、祭りへの熱い思いを明かしました。

長崎ランタンフェスティバルの重要なイベントとして

媽祖行列は、長崎ランタンフェスティバルの主要なイベントの一つとして位置づけられています。この祭りは、長崎の多文化な歴史を象徴する行事であり、中国との貿易を通じて築かれた文化交流の証として、毎年多くの人々を魅了しています。

今回の再現行事は、歴史的な背景を学びながら、地域の伝統文化を継承する貴重な機会となりました。参加者や観客は、江戸時代の貿易船の乗組員たちの信仰と儀式に思いを馳せ、長崎の豊かな歴史を再認識しました。