京都市中京区の壬生寺で29日、国の重要無形民俗文化財に指定されている「壬生狂言」が開幕した。初日から多くの観客が詰めかけ、人気演目「炮烙割」が披露されると、会場は大きな盛り上がりを見せた。
「炮烙割」の迫力
「炮烙割」では、舞台の手すりに積み重ねられた約千枚の素焼きの薄い皿「炮烙」が、次々と落とされて割られる。皿が砕けるたびに客席からは歓声と拍手が沸き起こり、迫力満点の演出に観客は見入っていた。
壬生狂言の歴史
壬生狂言は、鎌倉時代に円覚上人が仏の教えを説くために始めた無言劇が起源とされる。笛や太鼓の囃子に合わせ、面を着けた役者が言葉を発さずに身ぶりだけで演じるのが特徴だ。約700年の伝統を持つこの芸能は、国の重要無形民俗文化財に指定されている。
炮烙の意味
炮烙は、2月の節分などに参拝客が年齢や性別を書いて奉納したもの。これが割られることで、その年の災厄を逃れ、福を得られるとの信仰が伝わっている。観客は、割れる音とともに厄除けを願う。
上演スケジュール
壬生狂言は5月5日まで毎日開催され、「炮烙割」を含む5演目が上演される。連休中は多くの観光客で賑わうことが予想され、京都の春の風物詩として親しまれている。



