広島カープ選手が指定薬物使用で起訴 球団は契約協議へ
広島地方検察庁は2026年2月17日、プロ野球・広島東洋カープに所属する選手の羽月隆太郎容疑者(25)を、医薬品医療機器法違反(指定薬物の使用)の罪で正式に起訴しました。この事件は、俗に「ゾンビたばこ」と呼ばれる指定薬物「エトミデート」の使用が問題となっています。
自宅での薬物吸引を認める起訴内容
起訴状によれば、羽月容疑者は昨年2025年12月16日頃、広島市中区にある自身の自宅において、若干量のエトミデートを加熱処理し、気化させて吸引したとされています。この行為が医薬品医療機器法に違反する指定薬物の使用に該当すると判断され、検察当局による厳正な捜査を経て起訴に至りました。
エトミデートは、医療現場では麻酔薬として使用されることもある物質ですが、指定薬物として規制されており、非医療目的での使用は法律で明確に禁止されています。その効果から「ゾンビたばこ」という俗称で呼ばれることもあり、乱用による健康被害や社会問題が懸念されている薬物の一つです。
球団トップがコメント 契約問題は選手会と協議
この起訴を受けて、広島東洋カープの鈴木清明球団本部長は、チームが春季キャンプを実施している沖縄県沖縄市において、報道陣の取材に応じました。鈴木本部長は記者団に対し、今後の対応について「契約に関する事項については、選手会ともしっかりと話し合いを進めていきたいと考えています」と述べ、今後の処遇を巡って組織内での協議を重ねる方針を明らかにしました。
プロ野球界では、選手の薬物違反に対する対応が常に注目を集めており、各球団は厳格な規律と倫理観を求められています。今回の事件は、チームの秩序やファンからの信頼にも影響を及ぼす可能性があり、カープ球団としても慎重な対応が求められる状況です。
野球界への波及と今後の展開
羽月容疑者の起訴は、プロ野球選手としてのキャリアに重大な影響を与えるだけでなく、スポーツ界全体における薬物防止の重要性を改めて浮き彫りにする事件となりました。若手選手の育成と健全な競技環境の維持が課題となる中、このケースが他の選手への戒めとなることも期待されています。
今後は、司法手続きの進行と並行して、日本野球機構(NPB)や球団によるさらなる調査と処分が行われる見込みです。ファンや関係者は、公正な審理と適切な対応が行われることを注視しています。この事件が、プロスポーツにおける薬物問題への意識を高める契機となるかどうかが注目されます。