ミラノ五輪女子団体追い抜き準決勝、日本はオランダと激突 高木美帆らが新戦術で挑む
ミラノ五輪女子団体追い抜き準決勝、日本はオランダと激突

ミラノ五輪女子団体追い抜き準決勝、日本はオランダと激突

2026年ミラノ・コルティナオリンピックは17日、スピードスケートの女子団体追い抜き(チームパシュート)準決勝が開幕した。日本代表は高木美帆(TOKIOインカラミ)、佐藤綾乃(ANA)、堀川桃香(富士急)の3選手がオランダとのレースに臨む。この競技は2400メートル(400メートル×6周)を3人1組で滑り、チームワークと戦略が勝敗を分ける。

「追い抜かない」新戦術で金メダルを狙う

日本チームは今大会、潮流となっている「追い抜かない」戦術を採用している。これは先頭交代をせず、高木、佐藤、堀川の順に縦に並んで滑り、後方の選手が前の選手を押す「プッシュ」作戦を軸とする。このアプローチは体力の消耗を抑えつつ、安定したペースを維持することを目的としている。

先日行われた1回戦では、中国と同走し、2分55秒52の記録で2位となり、準決勝進出を決めた。レース序中盤は隊列を保ち順調に滑ったが、最終周に隊列が少し乱れ、狙っていた1位通過は逃した。レース後、高木選手の表情は厳しく、金メダルへの強い意欲がうかがえた。

準決勝の対戦相手はスケート王国オランダ

準決勝では、スケート王国として知られるオランダ(1回戦3位)と対戦することになった。オランダは伝統的にスピードスケートで強豪であり、日本にとって手強い相手となる。一方、準決勝のもう一方の山では、1回戦1位通過のカナダと4位通過のアメリカが対戦する。

女子団体追い抜きは、日本が平昌大会で金メダル、北京大会で銀メダルを獲得しており、近年は「お家芸」と称される種目だ。今回のミラノ五輪では、この実績を背景に、金メダル獲得が大きな目標となっている。

前回北京大会の銀メダルの記憶

前回の北京大会では、日本チームは決勝まで勝ち進んだが、カナダとのレースで残り半周でリードを奪っていたものの、最後尾を滑っていた高木美帆選手の姉・菜那さんが最後のコーナー出口付近で転倒。金メダルが目前で逃げるという劇的な幕切れとなり、銀メダルに終わった。

現役を引退した高木菜那さんは今大会、解説者として現地に赴き、妹の滑りを見届けている。この経験を糧に、日本チームは雪辱を果たすべく、準決勝に臨む。

ミラノ五輪の女子団体追い抜きは、日本チームの新戦術とチームワークが試される場となる。金メダルを目指す高木美帆選手ら3人の活躍に、国内外から熱い視線が注がれている。