デンソーエアリービーズ、チャンピオンシップ進出を懸けた終盤戦へ
バレーボール・SVリーグ女子のデンソーエアリービーズが、上位8チームで年間女王を決める「チャンピオンシップ」(CS)進出をかけた終盤戦に臨んでいる。現在14チーム中10位と波に乗り切れない状況の中、プレー精度の向上が鍵となり、CS進出を目指す最後の戦いから目が離せない。
郡山でのホーム戦、勝利と敗北の二転三転
7日、郡山市の宝来屋ボンズアリーナで行われた今年初の県内ホーム戦では、デンソーがヴィクトリーナ姫路と対戦した。第1セットを落としたものの、第2セットではアウトサイドヒッターのイェーモンミャ選手(19)が2段トスを強く打ち込むスパイクで得点を重ね、長いジュースを制した。守備の要である日本代表リベロの川畑遥奈主将(25)の活躍も光った。
しかし、相手リベロの堅守やミドルブロッカーの速攻に押し返され、1-3で敗北した。翌8日には3-1で勝利し、デンソーは15日時点で13勝17敗の10位に付けている。
戦術の幅広がるも、連係の課題浮き彫りに
今季のデンソーは昨季に比べて勝利数こそ少ないが、アタッカー陣の新人や新加入選手が持ち味を発揮し、戦術の幅は広がった。これに応じて、攻撃を組み立てるセッターの役割は増している。
セッター4人のうち、起用が増えているのが現役復帰で今季加入した山崎のの花選手(27)だ。辻健志監督(51)は「相手のブロックがどう動くかをよく理解した上で、相手の陣形が崩れたときに速攻を仕掛けて得点を生む能力が高い」と高く評価する。山崎選手は得点源のミドルブロッカー蓑輪幸選手(30)と他チームでプレーした経験を生かし、勝負時に高確率で得点につなげている。
昨季からの主力メンバーも存在感を発揮。川畑主将やアウトサイドヒッターの山下晴奈選手(25)は安定したサーブレシーブが光り、オポジットのロザマリア・モンチベレル選手(31)ら外国人選手が強力なスパイクで貢献している。
プレー精度向上が浮上の鍵
戦力が充実する中、上位浮上には何が必要か。今季は、一つの連係の綻びやアタックミスがきっかけで流れを失い、連続失点を招くことが多い。リスクを恐れて攻撃が消極的になり、失点を重ねる場面も少なくない。辻監督は「シーズン終盤にかけてプレー精度が落ちないよう、練習の質から高めていきたい」と強化を見据える。
浮上のきっかけはつかめていないが、連戦初日に敗北しながら、切り替えて翌日に勝利することが5回あった。試合後のミーティングで綿密に反省点を共有し、うまく修正できている証しだ。司令塔の山崎選手は「つなぎが乱れた理由を不明瞭にせず、一つ一つのボールで全員が同じ共通意識をもつように確認を徹底している」と話す。
残り14試合、団子状態の上位争い
レギュラーシーズンは残り14試合。6位から11位までが3敗差の間にひしめく団子状態だ。川畑主将は「なるべく試合の中で修正しきって連勝を増やし、上位に食らいつきたい」と闘志を燃やしている。デンソーエアリービーズのCS進出をかけた終盤戦は、チームの結束力とプレー精度の向上が試される重要な局面となる。