熊本地震発生から10年、県が記念事業を発表
熊本県は2月13日、2016年に発生し、2度の震度7を観測した熊本地震から10年の節目となる今年、復興の歩みを発信するための年間事業を発表しました。木村敬知事が記者会見で明らかにし、県内市町村との合同追悼式や、人気漫画「ONE PIECE(ワンピース)」と連携した企画展の開催などを予定しています。
年間約30の事業で復興の軌跡を振り返る
県は、地震10年に関連する約30の事業を年間を通じて企画しています。特に、本震が発生した4月16日には、熊本城ホール(熊本市)で犠牲者を追悼する合同式を実施。さらに、10月には全国の自治体職員が災害対策を話し合う「自治体災害対策全国会議」を同ホールで開催し、防災の知見を共有する機会を設けます。
木村知事は会見で、「10年間の歩みを県民と共に振り返るとともに、この地震の貴重な経験を全国に伝え、防災意識の向上に役立てたい」と強調しました。熊本地震では、熊本県と大分県を中心に計278人の尊い命が失われ、地域社会に深い傷跡を残しました。
漫画ワンピースとの連携で若年層にもアプローチ
注目されるのは、世界的に人気の漫画「ワンピース」と連携した企画展です。この展示は、復興へのメッセージを若い世代にも分かりやすく伝えることを目的としており、県内外から多くの来場を見込んでいます。県は、文化面での取り組みを通じて、地震の記憶を風化させず、未来への教訓として継承する方針です。
また、県はこれらの事業を通じて、被災地の現状や復興の進捗状況を定期的に発信。地域コミュニティの再生や経済活動の回復など、多角的な視点から10年の軌跡を記録し、今後の災害対策に活かす考えを示しています。
熊本地震から10年を迎える今年、県民一体となった復興の努力と、そこから得られた教訓を広く共有することが、新たな防災文化の構築につながると期待されています。