所沢市が修学旅行費を全額負担へ 小中学校計47校、約5400人に3億円超
所沢市が修学旅行費を全額負担 小中学校47校に3億円

所沢市が小中学校の修学旅行費を全額負担 県内初の取り組み

埼玉県所沢市は、新年度から市立小中学校計47校の児童・生徒の修学旅行費用を市が全額負担する方針を固めました。この画期的な施策は、子育て世帯の経済的負担を軽減することを主な目的としており、18日に開会する市議会定例会議に提出される新年度予算案に、約5400人分の費用として総額3億667万円を計上しています。

県内初の包括的な支援策

市の関係者によると、修学旅行費用の公的負担については、県内の毛呂山町が町立中学校の生徒分を負担している事例があります。しかし、小学校と中学校の両方の修学旅行費を市が全面的に引き受けるケースは、埼玉県内では初めてとなります。この取り組みは、教育機会の均等化と家庭の経済的負担緩和を両立させる先進的な試みとして注目を集めています。

一人当たりの負担上限額を設定

市が負担する一人当たりの上限額は、小学生が3万5000円、中学生が7万5000円と設定されました。所沢市教育委員会の説明では、現在の修学旅行の実態はこの範囲内に収まっているとのことです。

具体的には、市立小学校の6年生が実施する修学旅行の目的地は、日光(栃木県)がほとんどで、現状の一人当たり費用は3万5000円未満となっています。一方、市立中学校では2年時または3年時に奈良と京都を巡る修学旅行が行われており、こちらも費用は7万5000円未満で推移しています。

教育環境の整備と地域活性化への期待

この施策により、経済的理由で修学旅行に参加できなかった児童・生徒が減少することが期待されます。さらに、伝統的な歴史文化に触れる機会が保障されることで、教育的効果の向上も見込まれています。日光、奈良、京都といった歴史的価値の高い地域への訪問は、子どもたちの学習意欲を高め、日本の文化遺産に対する理解を深める貴重な機会となるでしょう。

所沢市の担当者は「子育て支援の一環として、教育にかかる費用負担の軽減に積極的に取り組んでいく」と述べており、今後の予算審議において、この施策がどのように議論されるかが注目されます。2026年度からの実施を目指し、準備が進められる見通しです。