環境省は5日、健康影響が指摘される有機フッ素化合物(PFAS)のうち代表的なPFOSやPFOAを、京都、岡山、熊本の3府県の土壌や水から除去する実証事業の結果を公表した。条件によって結果が異なる可能性があるものの、99%以上の濃度低減効果が確認された技術もあり、自治体や除去作業を担う企業などに参考となるよう取りまとめられた。
実証事業の概要
実証事業は、大手ゼネコンなど8社に委託された。鴻池組(大阪府)や清水建設(東京都)などは、一部浄水場から高濃度のPFASが検出された岡山県吉備中央町の土を使用した。鴻池組は約1000度の高温でPFASを熱分解し、清水建設は土壌を粒径で分けて洗浄する方法を採用した。環境管理センター(東京都)は活性炭で土壌を固め、PFASが漏れ出さないようにする技術を実証した。
水からの除去技術
京都府綾部市と熊本市の汚染された水を使った検証も実施された。エコサイズ(三重県)や奥村組(大阪府)などが参加し、活性炭やイオン交換樹脂などを使い濃度低減効果を確認した。その結果、土や水からPFASを99%以上除去した事例もあった。
今後の展望
環境省は今回の結果を自治体や企業に広く共有し、PFAS汚染対策の促進につなげる方針だ。特に、浄水場や地下水の汚染が深刻な地域では、今回実証された技術の導入が期待される。



