競泳の日本選手権第2日が5日、東京アクアティクスセンターで行われ、パンパシフィック選手権(8月・米国)の追加代表選考会を兼ねて熱戦が繰り広げられた。男子50メートル平泳ぎでは、持病の椎間板ヘルニアから復帰した谷口卓(MEIGI)が26秒84で制し、派遣標準記録を突破して代表入りを確実にした。男子200メートル自由形では、村佐達也(イトマン東京)が1分45秒65で3連覇を達成した。
男子50m平泳ぎ:谷口、復帰戦で歓喜の優勝
谷口はレース後、水面を力強くたたいて喜びを爆発させた。24歳の彼は、椎間板ヘルニアという持病を抱えながらも、見事な復活劇を演じた。今大会では「新時代」を象徴する17歳の大橋や20歳の岡留大和(インターナショナルSC)に競り勝ち、「大人も黙っていないぞ、というのを見せつけられた」と胸を張った。
レースでは中盤から前に出て、唯一の26秒台をマーク。しかし、日本記録保持者である谷口が本来のスピードを取り戻すまでには、多くの困難があった。今年1月に好調だった矢先、右脚にしびれが生じ、間もなく歩行困難に。2月に手術を受け、3月の日本選手権を回避。秋の愛知・名古屋アジア大会への道は断たれ、大橋による3冠で「新時代」が連呼される舞台を悔しさとともに見守るしかなかった。
三重県四日市市出身の谷口は、過去にも手術を繰り返しながら立ち上がってきた経験を持つ。「こういうときに腐る人間にはなりたくない」と、すぐに前を向けるのが彼の長所だ。今大会の1カ月前には1500メートル平泳ぎをこなすなど、基礎を再構築し急ピッチで状態を上げてきた。派遣標準記録を突破し、パンパシフィック選手権の代表入りに前進した谷口は、「世界と戦うために、もっと磨き上げていきたい」とさらなる成長を誓った。
男子200m自由形:村佐、3連覇達成
男子200メートル自由形では、日本記録保持者の村佐達也が3連覇を達成した。最初の50メートルで首位に立つと、ラスト50メートルでギアを上げて周囲を突き放した。「この種目では負けられない。自分の強さをぶつけようと思った」と力強く語った。
愛知県刈谷市出身の19歳は、800メートルリレーへの強い思いも明かし、「僕が先頭に立って引っ張っていく自覚はある。時代を切り開いていきたい」と意気込みを語った。



