山口・秋吉台の山焼きで男性死亡 消防団員か 延焼防止作業中に燃え移った可能性
秋吉台山焼きで男性死亡 消防団員か 延焼防止作業中か

山口・秋吉台の恒例山焼きで悲劇 男性が死亡 消防団員の可能性

2024年2月18日午前9時35分、山口県美祢市の秋吉台で行われた山焼きの様子が、朝日新聞社のヘリコプターから山本壮一郎氏によって撮影された。草原に炎が広がる伝統的な光景の裏で、今年2月には痛ましい事故が発生していた。

消防職員から「人が燃えた」との緊急通報

2月14日午前10時20分ごろ、秋吉台で実施されていた「山焼き」の現場から、消防職員により美祢市の警備本部に対して緊急の通報が入った。通報内容は「人が燃えた。救急車を要請する」というものだった。

現場では男性1人が全身に深刻なやけどを負い、直ちに病院へ緊急搬送された。しかし、残念ながらその後、死亡が確認された。市の関係者によれば、事故当時、現場で警備任務に就いていた消防団員との連絡が取れなくなっているという状況が報告されている。

防火服着用も…延焼防止作業中の事故か

市当局の発表によると、死亡した男性は消防関係者向けに特別に設計された難燃性の防火服を着用していた。それにもかかわらず、事故に至った経緯について、市は男性が山焼きによる火災の延焼を防ぐための作業を行っていた可能性が高いと見ている。

現在、山口県警察が事故の詳細な状況を慎重に調査中である。どのような経緯で火が男性に燃え移ったのか、安全対策に不備はなかったかなど、原因の究明が急がれている。

恒例行事での再発事故 安全マニュアルの再検証へ

秋吉台の山焼きは、地域の伝統を守り、草原の生態系を維持するために行われる恒例の行事として長年親しまれてきた。しかし、過去にも同様の悲劇が起きている。2017年には、火入れ作業に従事していた男性が焼死する事故が発生した。

この過去の事故を受けて、美祢市は再発防止を目的とした安全対策マニュアルを策定し、実施してきた。しかし、今回の死亡事故を受け、市は既存の安全対策を改めて徹底的に検証することを表明した。伝統的行事の継続と参加者の安全確保の両立に向けた、新たな対策が求められることになる。

地域の重要な文化的行事である山焼きが、再び命を奪う事故につながったことは、関係者に深い衝撃を与えている。今後の調査結果と対策の行方が注目される。