足の不自由な男性宅で火災発生、隣人夫婦が勇気ある救出で感謝状を受ける
足の不自由な男性宅で火災、隣人夫婦が救出で感謝状

足の不自由な男性宅で火災発生、隣人夫婦が勇気ある救出で感謝状を受ける

千葉県木更津市で、足の不自由な高齢男性が暮らす住宅で火災が発生し、隣人夫婦が男性を救出したとして、市消防本部から感謝状が贈られた。この勇気ある行動は、日頃のコミュニティの絆が緊急時に大きな役割を果たすことを示す事例となっている。

火災発生と即時の対応

火災は昨年12月20日午前8時頃に発生した。隣人である額賀美代子さん(63歳)がドーンという大きな音を聞き、外へ出ると、斜め向かいの住宅の2階窓から煙が上がっていた。この家には、自治会活動を通じて知り合った足の不自由な男性(70歳)が一人で暮らしていた。美代子さんは普段から男性に、「いつでも手助けできるよう玄関の鍵は開けておいてね」と声をかけていたことが、今回の救出につながった。

緊迫した救出劇

美代子さんは夫の敏行さん(68歳)に「電話(119番)して」と伝え、鍵の開いていた男性宅に入った。2階から「熱い熱い」という声が聞こえ、階段を駆け上がると、男性が横たわっており、布団の足元に火がついていた。美代子さんはとっさに男性を部屋から引きずり出し、敏行さんと協力して男性を抱えて階段を下り、屋外に脱出した。

消防隊到着と被害状況

通報から7分後に消防隊が到着した時には、2階部分は全焼していた。男性はやけどを負い入院したが、命に別状はない。美代子さんは後になって自分の髪の一部が焦げていたことに気づいたと話し、敏行さんも「無我夢中で、早く避難させないといけないの一心だった」と振り返る。この火災は、迅速な行動が生死を分けた事例として注目されている。

消防本部からの称賛

宗政靖消防長は感謝状贈呈式で、「2人の勇気はもちろん、日頃のつきあいや声かけのどれか一つが欠けていたら救出につながらなかったかもしれない」と述べ、2人の行動をたたえた。この火災は、地域社会における相互支援の重要性を改めて浮き彫りにした。

この事件は、緊急時に隣人同士が協力することの大切さを強調しており、今後も防災意識の向上が求められる。美代子さんと敏行さんの勇気ある行動は、地域の模範として広く称賛されている。