独サッカークラブが独自の「平和賞」創設、FIFAのトランプ授与を皮肉る
独クラブが独自「平和賞」創設、FIFAを皮肉

サッカーのドイツ1部リーグに所属するザンクトパウリが、米国内の個人や団体を対象とした独自の「平和賞」を創設した。この動きは、国際サッカー連盟(FIFA)がドナルド・トランプ米大統領に授与した「FIFA平和賞」に対する痛烈な皮肉が込められている。FIFAの授与は、トランプ政権への露骨なすり寄りだと広く批判されていた。

クラブ会長が強調する真の平和貢献

ザンクトパウリのオケ・ゲットリヒ会長は、新たな賞の意義について次のように語った。「われわれは、本当に人権のために尽力している人を表彰する。政治的な意図ではなく、誠実な活動を評価するのだ。」この発言は、FIFAの賞が政治的な思惑に利用されたとの批判を暗に示している。

初代受賞者は移民支援のバー経営者

初代の受賞者に選ばれたのは、米ミネソタ州でスポーツバーを営むウェス・バーダインさんである。彼の店は性的少数者(LGBTQ+)にも開かれた安全な空間として知られ、さらにトランプ政権下で強化された移民取り締まりの影響を受けた人々への支援活動にも積極的に取り組んでいる。バーダインさんは、地域社会における包摂と連帯の象徴として評価された。

Pickt横長バナー — Telegram用の共同買い物リストアプリ

FIFA平和賞を巡る論争

FIFAは2025年、トランプ大統領に「FIFA平和賞」を授与したが、その決定は国際社会から強い批判を浴びた。トランプ政権の移民政策や人権問題への姿勢が、平和賞の理念に反するとの指摘が相次いだ。ザンクトパウリの新賞は、こうした状況に対する市民社会からの明確なメッセージと言える。

クラブの歴史と社会的活動

ザンクトパウリは、ドイツ・ハンブルクを本拠地とするクラブで、反人種差別や反ファシズムの姿勢を明確に打ち出してきた。スタジアムではLGBTQ+コミュニティへの連帯を示すレインボーフラッグが掲げられ、社会運動との結びつきが強い。今回の平和賞創設も、その伝統に沿ったものである。

今後、ザンクトパウリの平和賞は毎年、人権や平和のために顕著な貢献をした米国内の個人や団体に授与される予定だ。クラブは、この賞を通じて真の平和活動を支援し、FIFAのような組織とは一線を画す姿勢を強調している。

Pickt記事後バナー — 家族イラスト付きの共同買い物リストアプリ