前伊東市長の自宅を静岡県警が捜索、卒業証書問題で公選法違反疑い浮上
静岡県伊東市の田久保真紀前市長(56)の自宅に、14日、県警が捜索に入った。これは、最終学歴を「東洋大卒」と偽ったと指摘され、公職選挙法違反の疑いなどで刑事告発されている問題に関連する動きだ。東京都内で報道陣の取材に応じた代理人弁護士が明らかにした。
卒業証書とされる文書の提出を拒否、捜査が本格化
捜査関係者によると、県警は1月29日に田久保氏に対し、任意での事情聴取を実施し、「卒業証書」とみられる文書の任意提出を求めた。しかし、田久保氏は回答を留保し、13日までに提出を拒否すると県警に書面で伝えていた。この対応が、今回の自宅捜索につながったとみられる。
代理人弁護士は、1月31日の読売新聞の取材で、「卒業証書」とされる文書について、「弁護士事務所の金庫の中にある」と説明している。この発言は、文書の所在を明らかにしながらも、提出に至らない経緯を示唆しており、捜査の焦点となっている。
虚偽の学歴指摘で失職、政治的な波紋広がる
田久保氏は昨年5月の市長選で初当選した後、最終学歴が虚偽との指摘を受け、自身の説明として「卒業ではなく除籍だった」と述べた。この問題は、市民の信頼を損ない、市議会から2度の不信任決議を受ける結果となった。その結果、田久保氏は失職に追い込まれ、政治的なスキャンダルとして注目を集めてきた。
今回の県警の捜索は、公職選挙法違反の疑いを裏付ける証拠を探る目的とみられ、捜査が本格化する兆しだ。関係者によれば、捜索では文書や電子機器などの証拠品が押収された可能性があり、今後の捜査の進展が注目される。
この事件は、地方自治体の首長の資質や選挙の公正性に関する議論を呼び起こしており、市民の間でも関心が高まっている。静岡県警は、捜査の詳細を明らかにしていないが、法的な手続きを進めながら、真相解明に努めるとしている。