静岡県警が前伊東市長宅を捜索 虚偽学歴公表疑惑で公選法違反疑い
静岡県伊東市の田久保真紀前市長の自宅に2026年2月14日、静岡県警が家宅捜索に入った。関係者が取材に対し明らかにした。田久保氏は虚偽の学歴を公表したとして、公職選挙法違反などの疑いで刑事告発されている問題で、捜査が本格化している。
卒業証書提出を拒否 任意聴取では容疑否認
関係者によると、田久保氏は2026年1月29日に県警伊東署で任意の事情聴取を受け、容疑を否認している。さらに、県警から提出を要請された「卒業証書」とされる文書については、「法律で認められた押収拒絶権が及ぶ」などとして、2月12日付で提出を拒否する文書を出していたという。
この日の家宅捜索では、卒業証書とされる文書は田久保氏の自宅にはなく、押収されていないと伝えられている。捜査当局は関連資料の確保を目指して捜索を実施したものとみられる。
経歴調査票に虚偽記載 東洋大除籍を卒業と表示
問題の発端は、田久保氏が2025年5月の市長選に立候補する際、報道機関に提出した経歴調査票にある。同氏は実際には東洋大学を除籍されていたにもかかわらず、経歴調査票で東洋大学を卒業したと記載していた。
この行為が公職選挙法に違反するなどとして、刑事告発に至った。学歴の虚偽公表は有権者の判断を誤らせる可能性があり、選挙の公正性を損なう重大な問題として捜査が進められている。
市議会で不信任議決受け失職 再選挙でも落選
田久保氏は伊東市長在任中、市議会から2回の不信任議決を受けて失職した経歴を持つ。その後、2025年12月に実施された市長選に立候補したが、落選している。
学歴詐称疑惑は選挙期間中から表面化しており、有権者の信頼を大きく損なう結果となった。今回の家宅捜索は、こうした一連の経緯を受けた捜査の一環として実施されたものだ。
静岡県警は現在、公職選挙法違反の疑いについて詳細な捜査を進めており、田久保氏側の対応や証拠の収集に注力している。今後の捜査の進展が注目される。