京都府の西脇隆俊知事は8日の記者会見で、府立植物園が所蔵する中国・明代の古文書「本草綱目」の特別展示会を同園で開始したと発表した。この古文書は、テレビ番組「開運!なんでも鑑定団」で1億円と鑑定され、大きな話題を呼んだ。金陵本と呼ばれる初版本であり、世界にわずか15セットしか存在が確認されておらず、極めて高い希少価値を誇るという。
「本草綱目」の歴史と価値
園によると、「本草綱目」は16世紀の中国で、医者であり学者でもあった李時珍が、薬用植物などを中心にまとめた百科事典である。日本には江戸時代初期に伝来し、日本の本草学研究に多大な影響を与えたとされる。所有していた植物学者の白井光太郎(1863~1932年)が1925年、園が管理運営する「大森文庫」に寄贈した。現在、全52巻のうち46巻を所蔵している。
展示内容と期間
今回の特別展示では、所蔵する46巻のうち2巻と、別の図巻などを公開する。展示期間は17日まで。西脇知事は「この展示が、園の魅力に触れていただくきっかけになることを期待したい」と述べた。
また、京都の歴史・文化を学べる府の施設「京都学・歴彩館」では、6月13日から7月5日まで、所蔵する全巻が展示される予定である。



