病院長名をかたり消毒液の代理購入を要求 三重県警が新手の詐欺に注意喚起
病院長名かたり消毒液代理購入詐欺 三重県警が注意喚起

病院長や施設幹部を装う新手の詐欺が三重県内で多発 消毒液の代理購入で代金をだまし取る手口

実在する病院長や介護施設の幹部などをかたる人物から消毒液の代理購入を持ちかけられ、振り込んだ代金をだまし取られる詐欺被害が今年に入って相次いで発生しています。三重県警察はこの手口を新手の詐欺とみて、特に建築関係者を中心に警戒を強めており、「病院や施設に直接確認することで被害を防ぐことができる」と強く呼び掛けています。

具体的な被害事例 不動産業者を介した巧妙な手口

被害の一例として、津市内の不動産業者が病院長を名乗る人物から電話を受けました。その人物は業務外である塗装業者の紹介を依頼し、業者が紹介された知人の塗装業者に直接連絡を取ります。その後、病院長を装った人物は「当院が使用している消毒液の販売業者と取引できなくなったため困っている。自分たちでは購入できない状況だ」と説明し、代理購入を強く要求してきました。

この手口では、最初に不動産業者や工務店などの建築関係者が接触され、そこから信頼できる知人業者へと紹介が繋がることで、詐欺師側の信用性が高められる巧妙な仕組みとなっています。被害に遭った塗装業者は、知り合いの不動産業者を介して犯人側と接触していたため、話を容易に信じてしまう状況に置かれていたとみられています。

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三重県内での被害状況と全国的な広がり

三重県警察の組織犯罪対策課によると、現在までに確認されている被害は以下の通りです。

  • 津市内ではすでに3件の被害届が提出されています
  • 県内各地では未遂事例も含めて少なくとも10件の被害が確認されています
  • 病院長の名前を利用された津市内の病院では、3月から4月にかけて約10件の問い合わせを受けたと報告しています

さらに、同様の手口による詐欺被害は全国的に報告されており、三重県だけに限らない広がりを見せていることが明らかになっています。警察関係者は「この種の詐欺は組織的に行われている可能性が高い」と指摘しています。

関係者のコメントと今後の対策

名前を不当に利用された病院長の男性は「被害者の方々には大変なご迷惑をお掛けして申し訳なく思っています。病院名を悪用されたことについては、非常に遺憾に感じています」とコメントしました。この発言は、詐欺被害が実際の医療機関の信用を損なう深刻な問題であることを浮き彫りにしています。

三重県警察は建築関係事業者に対して、以下のような具体的な対策を呼び掛けています。

  1. 不審な取引依頼があった場合は、必ず該当する病院や施設に直接確認すること
  2. 知人を介した取引でも、安易に信用せずに慎重に対応すること
  3. 代理購入を要求される場合は、特に注意を払い、金銭の振り込み前に複数回の確認を行うこと

この詐欺手口は、医療機関や介護施設を装うことで社会的信用を悪用し、建築業界のネットワークを利用して被害を拡大させる特徴を持っています。警察は今後も注意喚起を続けるとともに、被害情報の収集と分析を強化し、早期解決を目指す方針です。

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