無医村解消!富山・舟橋村に7年ぶりクリニック開院、村長への直談判が実現
無医村解消!富山・舟橋村に7年ぶりクリニック開院

7年ぶりの開院、村民の喜びの声

富山県舟橋村に、7年ぶりとなるクリニックが9日に開院する。村は2019年に「舟橋クリニック」が閉院して以来、無医村の状態が続いていた。新たに開院する「ふなはしファミリークリニック」は、訪問診療を中心に、週3日は外来診療も行う。院長を務める渡辺史子医師(46)は、「日々の健康診断から在宅療養まで、村民の生活に寄り添った医療を実践したい」と意気込みを語る。

医師不足の背景と渡辺医師の経歴

渡辺医師は広島県呉市出身で、幼少期を京都市で過ごした。通院していた母や姉と病院に行く機会が多く、家族全体を診る「家庭医」に憧れた。しかし大学受験に失敗し、早稲田大学人間科学部に進学。それでも医師への夢を諦めず、在学中に再受験し、東海大学医学部に合格した。諏訪中央病院で勤務後、富山大学附属病院を経て、2017年から富山市の診療所で訪問診療を担当。2024年に独立を考え始めた際、富山大の医師から「小さな舟橋村なら、行政と協力して一人でも活躍できる」と助言を受け、行動を起こした。

村長への直談判が実現の鍵

2024年10月、渡辺医師は舟橋会館で開かれていたイベントに参加していた渡辺光村長にアポなしで直談判。名刺を渡し、「村に診療所を開きたい」と膝詰めで懇願した。村長は「突然で驚いたが、探しても医師が見つからない状態だったので、渡りに船だった」と振り返る。快諾した村長は村内で調整を進め、クリニック開院が実現した。クリニックは旧舟橋クリニックの建物と設備を再利用する。

Pickt横長バナー — Telegram用の共同買い物リストアプリ

訪問診療の信念と将来の展望

渡辺医師は訪問診療を「生き方を一緒に選ぶ医療」と位置づける。一つの家庭に1時間ほどかけ、じっくり会話して診断。末期患者の在宅療養を支援したり、介護負担を減らすヘルパー利用を勧めたりする。家庭医は県内に十数人しかおらず、渡辺医師はクリニックを家庭医の教育研修の場として成長させたい考えだ。「村は人口3000人余りと小さいが、子育てが盛んで人口が増えている。医院を拡大し、外来や教育の場としても展開したい」と抱負を語る。

Pickt記事後バナー — 家族イラスト付きの共同買い物リストアプリ