鹿児島県警は8日、県内在住の70代女性が警察官や検事を装った「ニセ警察詐欺」により、現金や金など合わせて約1億3300万円相当をだまし取られたと発表した。被害は昨年10月から続いていた。
手口の詳細
県警組織犯罪対策課によると、昨年10月中旬ごろ、女性宅の固定電話に警察官を名乗る男から「元銀行員の男を詐欺で逮捕しており、あなた名義の通帳を持っていた」などと電話があった。その後、検事を名乗る男に代わり、「捜査に協力し、守秘義務を守りなさい」と言われ、LINEでのやり取りを指示されたという。
LINEとビデオ通話で指示
女性はLINEのビデオ通話などを通じて、「逮捕されないために資金を預かる必要がある」「あなた名義の銀行口座で暗号資産を使い、マネーロンダリングを行っている」などと言われ、複数の銀行口座に現金600万円のほか、暗号資産計約6000万円を送金した。
さらに、「あなたが持っている金を国税局に預けなければいけない」などと言われ、所有する金計2.8キロ(時価約6700万円相当)を指定された屋外の場所に置き、だまし取られた。
発覚の経緯
女性が取引する金の取引会社が県警に情報提供し、事件が発覚した。県警は特殊詐欺対策として、スマートフォン用アプリの導入を呼びかけている。
生活安全企画課によると、昨年同県内での特殊詐欺被害は前年比で増加しており、注意を呼びかけている。



