浴槽沈め殺害認める 松戸の母親、重度の産後うつ 地裁初公判
千葉県松戸市の自宅で昨年5月、生後4カ月の長男を浴槽内の水に沈めて殺害したとして、殺人罪に問われた無職の福井未紗被告(34)の裁判員裁判初公判が4日、千葉地裁で開かれた。被告は起訴内容について「(間違っているところは)ないです」と述べ、認める姿勢を示した。
検察側の冒頭陳述によると、被告は長男が頻繁に泣くことに悩み、「どうして泣いているか、なぜ泣きやまないか分からない」と感じていた。事件の数日前から無理心中を考えるようになり、重度の産後うつ状態にあったという。事件当日、被告は児童相談所に「育てる自信がない」と電話し、翌日に面談を受ける予定だった。
夫が証言「私に大きな責任がある」
証人尋問では、被告の夫が「妻がこのようなことをしたのは、私に大きな責任がある」と述べた。夫は仕事が多忙で、当時4歳の長女と長男の育児にほとんど参加できなかったという。被告から「眠れず、食事が取れない」と打ち明けられたが、「仕事に行っていいよ」と言われ、そのまま仕事に向かってしまったと明かした。夫は「妻を支え、一緒に長女を育てたい」と今後の希望を語った。
起訴状によると、被告は昨年5月27日午後10時半から翌28日午前1時ごろ、長男を浴槽で溺死させたとされる。
この事件は、産後うつによる育児困難が背景にあるとみられ、今後の裁判では被告の精神状態や責任能力が争点となる可能性がある。裁判員裁判は今後も続く。



