総務省が5日に公表した2026年4月分の家計調査によると、2人以上世帯の1世帯当たりの消費支出は32万8969円となり、物価の変動を考慮した実質ベースで前年同月比0.5%の減少を記録した。減少は5カ月連続となる。
消費支出の減少が続く背景
今回の結果は、物価上昇が家計の消費行動に影響を与えていることを示している。特に食料品や光熱費などの生活必需品の値上がりが、他の支出を抑制する要因となっている。総務省の担当者は「実質消費支出の減少は、物価高による実質購買力の低下が主因」と分析している。
項目別の動向
支出項目別に見ると、食料費は前年同月比で実質1.2%増加したが、これは価格上昇によるもので、数量ベースでは減少している可能性がある。一方、交通・通信費は2.1%減、教養娯楽費は1.8%減となるなど、 discretionary spending(裁量的支出)の抑制が顕著だ。
また、住居費は0.3%増、光熱・水道費は0.5%増と、生活に不可欠な支出は増加傾向にある。
専門家の見方
エコノミストは「実質賃金の伸び悩みと物価高が家計を直撃しており、消費の回復には時間がかかる」と指摘。政府は経済対策として低所得者層への給付金やエネルギー価格の抑制策を進めているが、効果は限定的との見方もある。
今後の消費動向は、夏のボーナスや政府の追加対策に左右される可能性が高く、引き続き注視が必要だ。



