京都府は、総額322億円に上る一般会計補正予算案を正式に発表した。この補正予算は、4月に行われた知事選挙の影響で「骨格」として編成されていた当初予算に対し、新規事業を追加して「肉付け」する形で策定された。補正後の予算総額は1兆755億円に達する見込みで、18日に開会する府議会に提案される。
教育分野への重点投資
教育関連では、海洋産業や理数系分野で活躍する人材を育成するため、公立高校4校を「改革先導拠点校」として指定し、3年間かけて整備する事業に約6億円を計上した。対象校は海洋、乙訓、京都八幡、京都市立京都工学院の各高校で、それぞれの特色を生かした教育プログラムの開発や施設の充実が図られる。
府立大学体育館の改修
老朽化が進む府立大学の体育館(左京区)については、府立医科大学との共同利用を可能にするため、約9000万円を計上し設計に着手する。これにより、両大学の連携強化と施設の有効活用が期待される。
産業支援と農林水産対策
産業支援では、AI(人工知能)を活用した技術開発支援や環境整備に約3000万円を充てる。また、農林水産分野では、海外で模倣品が出回っている宇治茶の品質を保証するため、新たな認証制度の検討費用として約500万円を計上した。
その他の施策
このほか、北部地域の看護師確保・養成を目的とし、府立看護学校(与謝野町)の校舎整備費に約47億円を配分。人口減少対策として、市町村の運営効率化を支援する事業に約12億円を盛り込んだ。
京都府の西脇隆俊知事は5日の定例記者会見で、「人口減少社会ではあるが、活力があり安心できる京都を目指して予算を編成した」と述べ、今回の補正予算の意義を強調した。



