王毅外相、ミュンヘン安全保障会議で大国の利己的行動を批判し中国の安定性を強調
中国の王毅外相は2026年2月14日、ドイツのミュンヘンで開催された安全保障会議において演説を行い、「大国は利己的な行動を取ってはならない」と述べ、米国のトランプ政権を暗に批判しました。同時に、「中国は安定した信頼できる存在となる」と強調し、各国に対して中国との協調を強く求めました。
欧州各国との会談と米中関係の安定化に向けた動き
中国外務省の発表によると、王毅外相は会議前日の13日、欧州を中心とする各国代表と相次いで会談を実施しました。特に、ドイツとフランスの外相とは初めてとなる三か国会談を行い、米欧関係が不安定化する中で、「中国と欧州はそれぞれの核心的利益と関心事を尊重し、実務的な協力を深化させるべきだ」と訴えました。
さらに、同日には米国のルビオ国務長官とも約1時間にわたる会談を実施し、4月に予定されている米中首脳会談に向けた協議を進めました。両国は関係を安定させていくことで一致したと伝えられています。
台湾問題に関する批判と国際社会へのメッセージ
一方、王毅外相は14日の演説後、質疑応答の中で、昨年11月の高市首相による台湾有事を巡る国会答弁について、「戦後初めて、中国の主権に直接挑戦した」と改めて批判しました。この発言は、中国が台湾問題を重視し、主権侵害を許さない姿勢を国際社会に明確に示すものです。
王毅外相の一連の動きは、以下の点を浮き彫りにしています。
- 大国の利己的行動に対する強い懸念と批判
- 中国を安定したパートナーとして位置づけ、国際協調を促進する意図
- 台湾問題を含む核心的利益への固い姿勢
ミュンヘン安全保障会議は、国際的な安全保障課題を議論する重要な場であり、王毅外相の発言は、中国がグローバルな舞台でより積極的な役割を果たそうとする姿勢を反映しています。今後の米中関係や欧州との協力の行方に注目が集まります。