国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長は8日、ウィーンで開催された定例理事会において、北朝鮮が新たに稼働したと発表した核物質生産工場に関し、北西部の寧辺で建設中であった新施設と内部構造や配置が一致することを明らかにした。これまで場所や詳細は明らかにされていなかったが、今回の報告で特定された。
グロッシ事務局長の報告内容
グロッシ氏は、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記が兵器級核物質の生産能力を拡大させたと述べたことに触れ、「深刻な懸念」を表明した。その上で、IAEAは今後も状況を注視していく方針を示した。
北朝鮮メディアの報道とIAEAの分析
北朝鮮メディアは今月4日、核物質の生産工場が3日に稼働し、金氏が視察したと報じた。その際、多数の遠心分離機が整然と並ぶウラン濃縮施設の写真が公開され、国際社会の注目を集めた。
IAEAは先月、寧辺の新施設について「外装が完成し、内部設備の工事が進行中とみられる」と報告していた。今回のグロッシ氏の発言は、この施設が実際に稼働した可能性を裏付けるものとなった。
国際社会への影響
専門家は、北朝鮮の核物質生産能力の拡大が、地域の安全保障に重大な脅威をもたらすと指摘する。IAEAは引き続き監視を強化し、北朝鮮に対して透明性のある行動を求める方針だ。



