米ニューヨークで27日に開幕した核拡散防止条約(NPT)再検討会議の冒頭で、副議長選出の手続きをめぐり米国とイランが激しく対立し、異例の応酬となった。核開発疑惑を理由にイランを攻撃した米国がイランの副議長就任に反発し、今後の会議全体の議論にも影響が及ぶ可能性がある。
米国、イランの副議長就任に異議
再検討会議の冒頭、各地域から計34人の副議長を選出する手続きの中で、イランの代表が副議長に指名された。これに対し、米国のヨー国務次官補(軍備管理・不拡散担当)は「イランはNPTの義務を露骨に無視してきた」と指摘し、副議長選出は「会議の信頼性に対する汚点になる」と激しく非難した。
イラン、米国を国際法違反と反論
これに対し、イランの代表は即座に反論。米国とイスラエルによるイランへの攻撃は「国際法の重大な違反であり、世界の核不拡散体制への攻撃を意味する」と述べ、米国の主張を退けた。両者の応酬は会議冒頭から緊張を高める形となった。
再検討会議の副議長は、議長の不在時に指名された副議長が代行を務める重要な役割を担う。日本も副議長に就任しており、今後の会議運営における立場が注目される。今回の対立は、核不拡散をめぐる国際的な協調の難しさを改めて浮き彫りにした。



