レバノン全土を襲った「嵐のような」空爆 イスラエル軍攻撃で180人以上が死亡
街の至る所で爆発音が響き、幾筋もの黒煙が空を覆った。レバノン全土で8日に発生したイスラエル軍による大規模攻撃は、少なくとも180人以上の死者を出し、首都ベイルートの病院には負傷者が次々と搬送され、献血の協力が呼びかけられる事態となった。がれきに埋もれた不明者の捜索活動は夜間も続き、住民は「まるで嵐のようだった」と恐怖に震える声を上げている。
「経験したことのない攻撃数と衝撃」 住民の証言が物語る惨状
ベイルートの電気店で働くムハンマド・サベルさん(39)は、共同通信の電話取材に声を震わせながら語った。「経験したことのない攻撃数と衝撃だった」。サベルさんの店の近くにある建物も攻撃で倒壊し、がれきの下敷きになった住民がいたという。彼は「被害に遭っているのは普通の住民だ」と憤りを露わにした。
親イラン民兵組織ヒズボラの掃討を掲げるイスラエル軍が攻撃を仕掛けたのは、8日の昼下がり。わずか10分間でベイルートやレバノン南部の100カ所以上を空爆し、全土の負傷者は890人に上っている。米国とイランの停戦合意が発表された後も激しい空爆が続き、住民は不安と絶望の中に置かれている。
病院は負傷者であふれ 国際社会の対応に注目
多くのけが人が搬送されたベイルートの病院では、スタッフが懸命に治療に当たる一方、血液不足から献血への協力を緊急に呼びかけた。現場では、がれきの撤去作業や不明者の捜索が夜を徹して行われ、救援活動の過酷さが浮き彫りとなっている。
この攻撃を受け、中東諸国はイスラエルを非難し、「凶悪」な行為だと批判している。国際社会では、紛争の拡大を懸念する声が高まっており、今後の外交的な対応が焦点となっている。レバノン国内では、一般市民が巻き込まれた悲惨な状況が続き、早期の停戦と人道支援の必要性が強く叫ばれている。



