膵臓がん治療に新たな希望 経口薬が生存期間を倍増
治療が難しいとされる膵臓がんにおいて、米国の新興企業レボリューション・メディシンズは4日までに、開発中の経口治療薬「ダラクソンラシブ」の臨床試験結果を米科学誌で発表した。この薬を服用したグループの生存期間は、既存の化学療法を受けたグループと比較してほぼ倍に延びたという。
同社の担当者は「死亡リスクを60%減少させた。患者に新たな時代を切り開くものだ」とコメントを発表。早期発見が難しい膵臓がん治療に大きな進展をもたらす可能性がある。
治験の詳細と結果
膵臓は体内の深部に位置し、初期症状が現れにくいため、早期発見が難しいがんとして知られる。今回の治験は、既に別の治療を受けた転移性膵臓がん患者約500人を対象に実施された。
既存の化学療法を受けたグループの生存期間中央値は6.7カ月だったのに対し、ダラクソンラシブを1日1回服用したグループは13.2カ月と、約2倍の延長が確認された。また、副作用とみられる重篤な症状は化学療法より少なく、治療中断率も低く抑えられたという。
今後の展望
同社は米食品医薬品局(FDA)などに承認申請する方針で、FDAは既に迅速審査の対象とすることを決定した。これにより、新薬の早期実用化が期待されている。



