ロシアのプーチン大統領は5日、ウクライナのゼレンスキー大統領が公開書簡で提案した直接協議について「現時点では意味を見いだせない」と述べ、拒否する考えを明らかにした。露軍に対しては攻撃続行を指示した。
プーチン氏、書簡の内容を批判
プーチン氏(73)は、露西部サンクトペテルブルクで開催された国際経済フォーラムの全体会合の質疑応答で、5日朝に公開書簡に目を通したと明かした。その上で、書簡で自身の高齢を指摘されたことについて「私より年上の政治家はいる。重要なのは年齢ではなく能力だ」と反論。書簡には「無礼な内容がある」と批判し、ゼレンスキー氏の狙いが会談を不可能にすることではないかとの見方を示した。
従来の主張を繰り返し
プーチン氏は、首脳会談の前にまずは実務レベルの交渉で和平案をまとめる必要があるとする従来の主張を繰り返した。これにより、直接協議の拒否姿勢を明確にした。
ゼレンスキー氏、非難と制裁強化を訴え
一方、ゼレンスキー氏は5日夜のビデオ演説で、プーチン氏が会談を拒んだことに触れ、「残念ながらロシアは再び戦争を選んだ。彼(プーチン氏)は戦争を終わらせたくないだけだ」と非難した。その上で「ロシアへのさらなる圧力が必要だ」と訴え、対露制裁の強化を各国に呼びかけた。
両者の対立は深まるばかりで、和平への道筋は見えない状況が続いている。



