証券口座乗っ取り事件で被告が後悔「便乗のつもりがプレーヤーに」
証券口座乗っ取り事件 被告「便乗のつもりがプレーヤーに」

証券口座乗っ取り事件で被告が後悔「便乗のつもりがプレーヤーに」

2026年2月17日、東京地裁において、証券口座が乗っ取られ株が勝手に売買された事件に関与したとして、金融商品取引法違反(相場操縦)と不正アクセス禁止法違反の罪に問われた林欣海(リンシンハイ)被告(38)の初公判が行われました。林被告は起訴内容を認め、即日結審に至りました。

不正アクセスと株価操縦の容疑

起訴内容によれば、林被告は2025年3月に何者かと共謀し、他人名義の10口座に不正アクセスを実施。さらに、これらの他人名義の口座と、林被告が代表を務める「L&H」(川崎市)名義の口座を利用して、東京証券取引所スタンダード市場に上場する1社の株の売買を繰り返す不正な取引を行ったとされています。

被告人質問で明らかになった経緯

この日の被告人質問において、林被告は事件の詳細な経緯を説明しました。被告によれば、計画に「便乗するだけ」のつもりが、知らぬ間に「プレーヤー」として関与するに至ったとのことです。

事件に関わったきっかけは、いとこから聞いた「数千人の証券口座をコントロールできる人がいる」という話でした。具体的な人物や所在地は不明でしたが、口座を乗っ取り株価を操縦するグループであると認識したと述べています。

計画への便乗と資金調達

林被告は、事前に対象銘柄を買い付けておき、株価が上昇した後に売却することで利益を得られると考え、この計画に便乗することを決意。自己資金6500万円に加え、知人から借り入れた資金を合わせた計1億円で株を購入し、2倍から3倍の価格で売り抜けることを目指したと説明しました。

即日結審と今後の展開

林被告は検察官や弁護人の質問に対して「間違いありません」と起訴内容を認め、裁判は即日結審となりました。この事件は、証券口座のセキュリティ問題や株価操縦の実態に焦点を当て、金融市場における不正取引の防止策が改めて問われることになりそうです。

被告の後悔の言葉は、軽い気持ちで不正に関与することが、いかに重大な結果を招くかを浮き彫りにしています。今後の判決が注目されます。